先日の二度目の本焼き、まともなものもありましたが、釉薬のテストもいっぱいだったので、失敗作もいっぱいです。(苦笑)
まずはテストピースたち。ズームで写す価値のあるものはほとんどなし...。
内側に掛けた伊羅保の釉、見事に溶けてません。
同じ伊羅保でもこちらは部分的に溶けてます。実はベンガラの上に掛けたところだけが溶けてました。
鉄分が多い方が溶けやすいからだと思うので、ベンガラを足して再テストです。
外側に鉄赤、内側には黄瀬戸を掛けたこのお皿、釉薬の相性が悪かったのか見事にぺったんこ。
鉄赤も赤味が足りないのでベンガラと骨灰を追加して再テスト。
内側は瑠璃釉、外側は唐津釉でしたが、どちらも溶けず。ともに長石と石灰分を足して再チャレンジ。
こちらの灰失透釉も...
こちらのタルクマット釉も溶けきらず。
ついでにこちらのトルコも。
失敗はほとんどが溶けきらないものでした。
原因としてはいろいろあるんですが、いちばん大きいのは今までのデータを生かさず、本に載っていた調合をベースにしたこと。実際にはそれよりも低い温度で焼くので多少調整はしたんですが、流れすぎるよりは溶けきらない方がいいかなぁと思って調合したのがまずかったみたいです。
もう一つはこれまで使っていた合成土灰や合成ワラ灰をやめて石灰や珪石などで代用したこと。ちゃんと計算しないでこんなもんだろ~、と思ってやったのがだめでした。あたりまえですが...。
さらに材料の仕入先が変わって、しかもちょっと粒子の粗い材料が多かったことも溶けきらなかった一因かもしれません。
焼成温度を上げる方法もありますが、そうするとこれまで使っていた釉薬が今度は流れやすくなるので、温度はこのままで調合を見直していこうかと。釉薬ごとに温度を変えるんじゃ面倒でしょ!?
他にも中に掛けた釉薬が流れてくっついたり...
貫入にベンガラを刷り込んだら血管みたいで気持ち悪かったり...
とまあ失敗の連続ではありましたが、早くも次の焼成に向けて今日窯づめしてきました。
こういう時は窯がちっちゃいと回転が速くていいですね~。