昨日は酸化の窯出しでした。
かなり薄作りのHさんの灯かりも無事上がってほっとしました。
今日は昼過ぎから日本橋三越へ伝統工芸展を見に行ってきました。何しろ作品の数に圧倒され、しかもどれも力作ぞろいですから、どれに何といっていいかわけがわかりません。(笑)
そんな中で今回はじめて作品を拝見することが出来た
touseigamaさんの大皿、線の一本一本が揺らぐようにやわらかい曲線を描いていきます。細いマスキングテープで規則的でありながら少しずつ変化していくラインを描く工程は見事というしかありません。
こちらも初めて拝見させていただいた
kanmyougamaさんの長方皿、写真で見るよりも鮮やかな感じでした。練り上げ手の作品を見る機会は少なかったので、側面や裏まで見てしまいました。(笑)
続いて
ikkanさんの大鉢、皆さんご指摘のように口縁の緩やかな揺らぎが心地よいです。たまたま数日前に書籍で絵付けの工程を拝見したばかりだったので興味津々でした。
今回一番見たかった
fujiiさんの大皿、一週間かけて彫り上げたというだけに大迫力でした。彫りの深さとか、奥行きの表現とか、いろいろ気になっていたことがあったので、じっくりなめまわすように見て帰りました。(笑)
帰り際に図録も...
あれっ三冊、しかも第43、46、47回って。
図録が一冊2100円の影にバックナンバー一冊500円の文字が。今回見た作品の図録一冊より見てない作品の載った図録三冊の方が勉強になりそうなのでついつい。
日本橋三越を出て、散歩ついでに歩いて銀座三越へ。
そう、kazbizenさんが作陶している窯元「桃蹊堂」さんの展示、
備前「十七代木村桃山・英昭 秋のよそおい展」が7階特設会場で行われているのを見に行きました。
kazbizenさんにお会いするのは初めてだったんですが、とても親切に説明していただいて感謝!です。さらにとてもタイミングよく、英昭さんのロクロ実演を拝見することが出来ました。
さすがはプロの技、無駄が一切ありません。慣れない小さな電動ロクロでの作業で大変、ということでしたが、あっという間に作品が出来上がっていく様子にお客さんたちも真剣です。気が付けばいつのまにか人だかりが出来ていました。
作品を見る機会はあっても、制作の様子を見る機会はなかなかないので、道具の使い方などとても参考になりました。
実演は一日二回の予定で、お客さんがたくさんいらっしゃると作業できないということなので拝見できて非常にラッキーでした。10月1日(月)までということですが、土日は混んで実演は難しいかも、ということなので、平日にいらした方がいいかも、ということでしたよ~。